一般社団法人ヒポトピアでは、馬とふれあうことで、癒やしやこころの成長をうながす「ホースセラピー」を実施しています。

ヒポトピアが目指すのは、気軽に馬にふれあって癒やされる場所。健康のため、悩みやストレスから解放されるためなど、くらしの中にもっと気軽に馬とふれあう場所になることを目指しています。

そんなヒポトピアに、まいぷれ稲敷編集部が密着しました！

ヒポトピアはどんな所なのか、どんな活動をしているのかをレポートします！

※掲載されている写真に映る子どもたちは、一般社団法人ヒポトピアから掲載の許可をいただいています。

目次

ヒポトピアってどんなところ？

ヒポトピアの馬たち

ヒポデイの子どもたち

お気軽にお問い合わせください！

ヒポトピアのこれから

ヒポトピアってどんなところ？

茨城県の美浦村には、競馬のトレーニングセンターがあるため、競馬関係者や馬にたずさわる人びとが大勢くらしています。

そのなかで、ヒポトピアは「癒やし」に注目して人と馬とのつながりをつくる活動をしています。

活動は大きく分けて２つ。

障がいを持った方に乗馬や馬をとおして癒やしやリフレッシュなどのホースセラピーを提供している「ヒポクリニック」と、ホースセラピーに障がいを持つ子どもたちの放課後デイサービスが融合した「ヒポデイ」です。

乗馬や馬の世話をとおして、こころと体の癒しと成長を支援しています。

今回、私たちに「ヒポデイ」の活動の一部を見せてくれました。

ヒポデイは、障害児支援と放課後デイサービスのプログラムに乗馬や厩舎の掃除などの作業を取り入れています。

馬とふれあいながら馬の世話や作業をつうじて日常生活のルールや集中力を身につけ、将来仕事に就けるように支援をしています。

ヒポトピアの馬たち

活動場所に入ると出迎えてくれたのは小さなポニー！小さな体で、子どもを乗せる事ができる看板馬シルフィーです。

呼ばれるとゆったりとした歩調で近づいて来ました。

ヒポトピアの活動場所には、乗馬ができるフィールドや馬の世話をする厩舎、そして放課後デイサービスを行う施設があります。

そこで参加者が乗馬レッスンや厩舎の掃除、馬の手入れをおこないます。

スタッフさんに厩舎へと案内されて、在籍する馬たちを紹介してくれました。どの馬も人懐っこくて、初対面の私達にも鼻を擦り寄せてきました。

在籍する馬の中には、怪我や病気で引退した競走馬もいます。

引退した競走馬のほとんどは殺処分されてしまうのが現状のなか、ヒポトピアは引退馬を引き取って、怪我や病気の治療を行いながら、人を癒やす馬としての生き方をサポートしています。

穏やかな表情で、ゆっくりとした仕草、そして触れるとほんのり温かい。馬を見ているだけで、こちらも落ち着いてきます。

スタッフさんによると、馬は集団で生活する動物なので、もともと性格は穏やかなのだそう。大型の動物なので人よりもゆったりとしたペースで生きており、そこに人は癒やしを得ることができるのだそうです。

ヒポデイの子どもたち

馬とふれあっているうちに、放課後デイサービスの子どもたちがやってきました！

子どもたちは、放課後デイサービスのほかに、乗馬のレッスンと厩舎の掃除をおこないます。

今回は乗馬レッスンを見せてもらいました。

子どもの笑顔がまぶしい…！

馬に乗ると全身で馬にふれあっていました。

馬に触れること馬に乗ることが本当に楽しいといった表情に、こちらも笑顔になります。

ヒポデイの活動をはじめて１年半。馬と触れ合っていくにつれて子どもたちにも変化が出てきたそうです。

最初は馬を見てパニックを起こしてしまっていた子どもも馬に関心を抱くようになり、今では積極的にふれあえるようになったそうです。

乗馬や世話を通じて日常生活のさまざまなルールを覚えているとのこと。乗馬が好きな子どももいれば、黙々と厩舎の掃除をすることが好きな子どももいて、ひとりひとりの長所を大切にして、のびのびとした活動をしています。

乗馬レッスンをしている子どもたちの生き生きとした表情やのびのびとした姿を見ていると、ヒポトピアの活動の豊かさがよくわかります。

お気軽にお問い合わせください！

ヒポデイについて興味を持った方は、一度ヒポトピアにお問い合わせしてみてください。見学・体験も可能です。ヒポデイの利用には「受給者証」が必要なので、お持ちでない方は市町村の窓口にて取得の申請をお願いします。

今回ご紹介できませんでしたが、ヒポトピアのもうひとつのサービス「ヒポクリニック」は、ホースセラピーを中心とした乗馬クラブです。

自閉症やADHD、うつ病などの障害を持つ方も、日頃のストレスを抱える一般の方も参加できます。受給者証は必要ありません。

乗るだけではなく、世話をしたい、そばに居てほしいなど、さまざまなふれあい方があります。

ヒポトピアのこれから

今後ヒポトピアは、障がいを抱える方だけではなく一般の方にも馬に癒やされる場を提供できるように事業を拡大していきます。

障がいを持つ子どもたちの支援だけではなく、保護者にも癒やしの場となれるような場所や、健康のために気軽に乗馬ができる場所、日々忙しくすごしてストレスが溜まった人びとがホッと一休みできるような場所など、人と馬がもっと気軽にふれあえる場所を作ろうとしています。

そんな活動に協力できる「サポート会員制度」があります。ホースセラピーの普及には、馬の管理や人員の確保などさまざまな費用が発生します。会員になることで、乗馬や馬のお手入れなどの体験ができ、身近に馬と関わりながら、ホースセラピー普及のお手伝いをすることができます。

まだまだ進化をしていくヒポトピア。

今後私たちのくらしの中に「馬に癒やされに行く」という選択肢ができるかもしれません。

一般社団法人ヒポトピアに興味を持った方は、お気軽にお問い合わせをしてみてください！